令和元年12月定例会報告 ~一般質問~
議員としての任期が始まって3回目の定例会となった令和元年第3回定例会(12月議会)が、12月19日(木)に閉会となりました。
今回の一般質問では、視覚障がいのある方への配慮の取組状況について、下記の項目で執行部の考えを伺いました。
1.誰もが生き生きと暮らせるまち、おおぶを目指して
(1)視覚障がいのある方への配慮の取組状況について
①公共施設における点字ブロックの整備状況は
②点字表記及び音声による案内等の取組状況は
③市のホームページは音声読み上げソフトに対応しているか
④ホームページ担当職員に、音声読み上げソフトに配慮したテキスト表記の研修を行っているか
(2)点字や音声による案内等の更なる拡充についての考えは
結論から申せば、全ての第一答弁は要約すると「問題なくやっています」という、事実上のゼロ回答。
その根拠として挙げられたのが、「大府市人にやさしい街づくり基本計画」と「大府市ユニバーサルデザイン基本方針」でしたが、これに対し、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」や、それに基いて作成されている「職員対応要領」とも照らし合わせてなお、「現状に見直すべき課題は本当にないのか?」という点に関して、事前の下調べに最も時間をかけた合理的配慮の考え方を再質問で生かしきれなかったのは、 今回の率直な反省点です。
以前より、点字ブロック等の整備状況についてご不満の声をいただいていたのはもちろん、今回の一般質問をこのテーマで行うことにした最大の理由は、市内のある公共施設で玄関前のバス停ベンチが点字ブロックを半分ふさぐように設置されていたのを、リアルに見てしまったことでした。
障がいを持つ方々が可能な限り自分自身の力で自由に行動し、公共施設の利便性を十二分に享受していただける環境づくりには、様々な障がいのハードルに対して職員一人ひとりが高い共感力と想像力を持って日常の業務にあたる全庁的な意識づけが必要で、上記のバス停ベンチの状況はそれがいかに共有できていないかという如実な現れに見えたからです。
市役所をはじめ、市の公共施設における点字ブロック等の整備状況にはチグハグな面が多分にあり、職員意識や組織風土がそこに疑問を感じられないままでは、今後も高齢化が進む中でさらに求められてくる“誰もが暮らしやすい”まちづくりも、難しいのではないかと考えます。
公共施設の現状だけでなく、決して良いとはいえない歩道等の整備の面を含め、誰もが不便の少ない生活環境づくりをもっともっと進めていくためにも、引き続き皆さまのお声をお寄せいただければと思います。